レコーディング

ボーカルやグランドピアノ、その他楽器などのレコーディングスタジオです。当スタジオのレコーディングは、基本32bit float 96kHzのハイレゾリューションオーディオで行います。マイクは主に、50kHzの超高音域まで極めて周波数特性がフラットなEarthworks QTC50mpを使用、96kHzのナイキスト周波数である48kHzまで、楽器本来の響きを正確に原音忠実にレコーディングします。現在流通されているほとんどの音楽で使用されている、Neumann U87 Aiもございます。このマイクは、どんなソースでもきれいに、音楽的に収録できる定番マイクです。

後にDAWソフト等で音を編集・ミックスして仕上げるための、デッドな音響空間でのエンジニア向けのレコーディングです。編集なしにホールのように残響が加わった音を望まれる方にはお勧めできません。コンクールなどの演奏動画審査で撮影・録音を検討されている方は、動画撮影編集のページをご覧ください。こちらは残響調整などエンジニアによる簡易的な音作りが含まれており、高画質・高音質で録音・録画ができます。

グランドピアノ以外の楽器は、複数楽器を同時にレコーディングする場合はピアノ室で、それ以外はレコーディング室で行います。下記レコーディングQ&Aもご覧ください。

 

レコーディングスタジオ Q&A

Q. レコーディングは初めてです。何時間予約すればいいかわかりません。

Answer

時間当りのサービスになりますので、レコーディング中はどうしても焦ってしまいがちで、普段の実力を出せないこともあるかと思います。ご自分の演奏がどれくらいの時間で収録できそうか、わからなければ少し余裕をもってご依頼ください。例えば5分の曲を10回弾いて1回良い演奏ができるかどうかのレベルであれば、2時間はご予約ください。3回弾いて1回は満足のいく演奏ができるなら、1時間でも複数楽曲をレコーディングできます。また、エンジニアの作業時間も考慮してください。時間が余りましたら、できる限り整音(波形編集)をさせていただきます。

Q. グランドピアノを440Hzで調律できますか?

Answer

調律ですが、上げたり下げたりすると調律自体が安定しなくなり、毎日のお客様のご利用に支障をきたすため、当スタジオでは調律を442Hzに固定しています。そのため、440Hzへの変更はできません。

あまりお勧めはしませんが、442Hzでレコーディングした後、データを440Hzにデジタル変換することはできます。当スタジオにはピッチ補正に優れた複数のソフトがございますので、耳で聞いてわからない程度には補正できます。サンプルを制作してみました。 → (グランドピアノの録音データを442Hzから440Hzにデジタル変換

調律自体は定期的に調律師に依頼していますが、日々スタジオオーナーも調律していますので、整音が気になる方以外は特に調律をする必要はないです。ご不安な方はお問い合わせください。

Q. レコーディング後のデータはどうなりますか?

Answer

SDカードなどの記録媒体をお持ちいただくか、レコーディング後のデータは基本、ファイル便などのネット経由でお客様にお送りします。その後のデータ保管期間ですが、一定期間経過後に削除していきます。最長1年ほどは保管しておきますが、記録媒体の故障などが100%ないとは言い切れませんので、データをお渡しした後はお客様のほうで管理をお願いいたします。

Q. ファイルフォーマットを指定できますか?

Answer

レコーディングの前にお伺いします。ご指定のない場合は32bit float 96kHzで作業しますが、大抵の方は24bit 48kHzで作業されていると思います。ご指定のフォーマットで作業いたします。

Q. レコーディング音源をリリースしたいのですが、ミックス・マスタリングは必要ですか?

Answer

レコーディングスタジオは一般的に音響をデッドな方向にセッティングしています。レコーディングデータに残響を足したり、ほかの楽器と混ぜたりする場合に、原音をドライな状態で収録しないとミックス時にうまく処理できないためです。世の中に出回っているほぼすべての音源は、ミックス・マスタリングという工程を踏んでいます。初めから迫力のある音になるわけではありませんのでご注意ください。無加工と編集済のサンプル音源をご用意しておりますので、ご確認ください。

ミックスやマスタリングは基本、後日作業になりますので別途お見積りになりますが、レコーディングが早く終われば、残響調整など、その時間内で簡単な音作りなら作業することはできます。グランドピアノは残響の有無でだいぶ聞こえ方が変わりますので、最初にお伺いします。もちろんデータ納品後に外部エンジニアに依頼していただいても構いません。無加工のパラデータと2mixのデータを両方お渡しします。

 

 

 

サンプル音源

無加工と編集済(ミックス・マスタリング)データです。全て32bit float 96kHzでレコーディング、ミックス・マスタリングはそのまま作業し、最終的に16bit 44.1kHzに落とし込んでいます。数種類のDitherを音源によって使い分けています。

 

・Chopin Nocturne Op.48 No.1|Pf. 都築小百合|無加工
・Chopin Nocturne Op.48 No.1|Pf. 都築小百合|ミックス・マスタリング
・Ravel Jeux d'eau|Pf. 都築小百合|無加工
・Ravel Jeux d'eau|Pf. 都築小百合|ミックス・マスタリング
・Ravel Pavane pour une infante défunte|Pf. 都築小百合|無加工
・Ravel Pavane pour une infante défunte|Pf. 都築小百合|ミックス・マスタリング
・Liszt Liebestraum No. 3|Pf. 原久美子|無加工
・Liszt Liebestraum No. 3|Pf. 原久美子|ミックス・マスタリング
・Ravel Sonatine 2. Mouvement de menuet|Pf. 原久美子|無加工
・Ravel Sonatine 2. Mouvement de menuet|Pf. 原久美子|ミックス・マスタリング

 

演奏動画・・・スタジオのYoutubeチャンネルです。ミックス・マスタリング済のレコーディング音源で映像制作しています。こちらもご参照ください。

 

 

レコーディングスタジオ 料金

 

・セルフレコーディングプラン


詳細はこちら

ピアノ室レンタル料+レコーディングスタジオ機材レンタル料

長時間レコーディングをされたい方で、ご自分で機材の操作ができる方にお勧めです。マイクなどのセッティングはお手伝いします。セッティングや片付けに時間がかかりますので、その分の時間を考慮してピアノ室をご予約下さい。レコーディングソフトの操作方法はご説明させていただきます。

下記2通りの方法でセルフレコーディングが出来ます。

1. セルフレコーディングセット(1回あたり2,500円)をレンタル

2. 機材を持参、足りないものをレンタル

セルフレコーディングはすべてピアノ室で行います。コントロール室にあるブースは使用できません。ピアノ室もレコーディング向けの音響になっておりますが、ボーカルレコーディングなどのために、リフレクションフィルターを無料貸し出ししております。ブースとほぼ同様の環境でレコーディング出来ます。当スタジオはセルフレコーディングを推奨しており、今後も貸し出し機材(様々なマイクやアウトボードを検討)を追加していきます。良い機材を安価に使用できるよう考えております。

→レコーディング機材レンタル表

  1. <使用例1> ピアノ弾き語り録音3時間使用(平日) オーディオインターフェース4IN以上、PC、マイクプリアンプ持参
    Earthworks QTC50mp(ピアノ用)+ Neumann U87Ai(口元用)+平日3時間 = 10,500円(税込)
  2. <使用例2> ピアノ弾き語り録音3時間使用(平日)
    セルフレコーディングセット + 平日3時間 = 6,000円(税込)
  3. <使用例3> 弦楽四重奏録音5時間使用(土日祝)オーディオインターフェース2IN以上、PC持参、マイクプリアンプレンタル
    Earthworks QTC50mp + RNP8380 + 土日祝5時間 = 11,300円(税込)
  4. <使用例4> ボーカル録音3時間使用(平日)
    Neumann U87Ai +  Zoom H6 + 平日3時間 = 8,500円(税込)

 

・レコーディングエンジニア付きプラン


詳細はこちら

・グランドピアノ(YAMAHA C3X)

1時間 5,500円(税込、スタジオ使用料・機材・レコーディングエンジニア作業料込)

コントロール室とピアノ室は分かれておりますので、レコーディングエンジニアが同室で機材を操作することはありません。集中して演奏していただけます。調律が必要な方は別途15,000円です。定期的に調律師が調律・整音をしておりますので、前回の調律日(トップページに記載)からご判断ください。パックプランはグランドピアノ録音のみです。

  • 6時間パックプラン (25,000円/税込)
  • ロックアウトRecプラン(1日貸し切り)パック (50,000円/税込)

<使用例> 

練習2時間(平日2,350円)+ レコーディング1時間(5,500円) = 合計3時間7,850円(税込)

 

・アコースティック楽器、ボーカル等

1時間 4,000円(税込、スタジオ使用料・機材・レコーディングエンジニア作業料込)

基本1対1での収録です。レコーディング室のブースで行います。複数楽器の同時録音はピアノ(リハーサル)室で行います。複数楽器の場合、準備の時間がありますので、2時間以上のご利用をお願いします。

 

・グランドピアノ+他楽器

1時間 6,000円(税込、スタジオ使用料・機材・レコーディングエンジニア作業料込)

グランドピアノと同時に複数の楽器を収録されたい方向けです。基本ステレオマイク+アンビエンスマイク、編成によってはクローズマイクも加えます。音源のクオリティーを上げたい方は個別レコーディング+整音(波形編集、ミックス)もご検討ください。下記整音の欄をご覧ください。

 

・ボーカルレコーディングパック

1曲 20,000円(税込、スタジオ使用料・機材・レコーディングエンジニア作業料込)

1曲完成までサポートするレコーディングとミックス・マスタリングのパックです。レコーディング室のブースで行います。データ編集(ピッチ・リズム補正など)も入れて音を完成させたい方向けです。時間が気になる方や、ミックス・マスタリングまでサポートしてほしい方はこちらをご検討ください。場合によっては、時間単位でレコーディング+整音をご依頼していただいた方が良い可能性もあります。

 

・ナレーション

1時間 2,500円(税込、スタジオ使用料・機材・レコーディングエンジニア作業料込)

歌以外の声のレコーディングのみの場合です。レコーディング室のブースで行います。

 

・整音(波形編集、ミックス・マスタリング)

1時間 2,500円~(税込、レコーディングエンジニア作業基本料、要見積もり)

レコーディングスタジオでは部屋の残響などは収録されないので、ピアニストのホール演奏の音源のような、残響たっぷりの迫力のある音にされたい場合は、整音オプションもご検討ください。ピアノ以外の楽器、ボーカルなどは、音程・リズムのずれなども波形編集で直します。音源を少しでもクオリティーの高いものにされたい場合ですが、楽器を個別にレコーディングすれば、音程修正など、後から音楽ソフト上でできることが格段に上がります。クラシック楽曲のように演奏家同士のその場の呼吸が大事な場合は難しいかもしれませんが、個別レコーディング+整音もご検討ください。

↓作業環境は常に最新のソフトウェアを使用しております。

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専用ブースと使用機材

レコーディングブースこちらはコントロール室にあるレコーディングブースで、超デッド空間になっています。ボーカル・通常サイズ楽器は1人~2人、大きい楽器(チェロなど)は1人まで入室出来ます。密度80Kのロックウールを前後壁面に、天井はダイケンの防音室用建材で施工してあります。液晶モニター完備で、俳優さんのアフレコなどにも対応しています。

録音機材

 

 

レコーディングお問い合わせ

レコーディングのお問い合わせはこちらにお願いいたします。ご依頼内容、ご質問など詳しくご記載ください。無料でお見積り、ご相談させていただきます。(24時間受付、営業時間内返信)